若い世代の方は「バリアフリー」と聞いても遠い将来のことと捉えがち。しかし、これから家を買ったり建てたりする予定の方は、ぜひバリアフリー住宅を検討してみましょう。 とくに、床に段差ができないようフラットにすることや、ドアを引き戸にしておくだけでも、将来の備えになります。また段差を減らすことで、掃除がしやすくなるなどのメリットもあります。さらに子育て中の家庭では、小さな子どもが家のなかで怪我をするリスクを下げることにもつながります。

将来へのイメージが持ちやすく、今住んでいる住宅で不便に感じる箇所も出てくる時期でしょう。その機会に住まいを見直し、段差などを解消するバリアフリーを取り入れてみるのがおすすめです。

 浴室であれば、入り口を引き戸もしくは折戸にしたり、浴室や寝室の寒さを解消してヒートショックを防ぐために暖房機を設置したりするとよいでしょう。

家族のなかに支援や介護が必要になった方がいる場合は、早めのバリアフリー化が求められます。身体の状態によって必要なバリアフリーのプランが異なってくるので、地域のケアマネージャーなどの専門家に相談してみましょう。 車いす生活を想定する場合は、導線の幅の拡張やフローリングを車いすに対応している床材に張り替えることをおすすめします。